ね じ

いつも商品の紹介ばかりなので、今日は修理の話でも。
随分昔にストーブのオーバーホールの事を書いたら
あの記事見てやってみました。と言ってくれるお客さんも
いたりして嬉しい限りです。ありがとうございます。
では今日はネジの話を。
と言ってもネジの歴史ではありません笑
歴史を知りたい方は検索して下さい。詳しい解説が沢山あります。

私のお店では仕入れてきた古い家具に関して言えば、
不自由なく使えるよう修理メンテナンス後お店に並ぶのですが、
その修理の際、必要に応じて分解します。
釘やマイナスネジが使われている事が多く、
全ての釘やネジやが簡単に外れてくれれば良いのですが、
何十年以上経った家具そんな思い通りいくはずがありません(泣

錆びて固着し抜けない。頭が潰れているなどなど、、
簡単に外れない時は色んな方法で最終的には外すのですが、
無理をする為、外れても当然そのマイナスネジは使えず
代わりの同じ規格のものが必要になります。
しかし、その辺りのホームセンターにはまずありません。
プラスの方が締付けられて良いし、そもそも誰も気にしないよ。
と思う人もいるかと思いますが、
古い家具を扱っている業者ならありえません。たぶん。。

幸い昔からコツコツと集めて私が辞めるまでは
困らない数と種類の在庫があるので、躊躇なく交換する事が出来ます。
(以前は販売もやっていましたが、今はやっていません)

今回入手した棚も例外なくナット、ワッシャー、ネジが
錆びて一体化し半分以上は全く使い物にならず、
かろうじて外れたネジも微妙な感じです。。

外したネジを使っても良いんですが、新品のネジと混ざると
目立ってしまうので、ここは全部交換します。

 

 

箱と同様古いデッドストックのネジですが
中身はピカピカのネジなので、古い材に合うよう少し表面加工をしました。

この棚は棚板にナットが仕込んであるタイプなので、
古い錆びたナットも全て除去、棚自体も古い塗装を削り、
錆や汚れ、塗装を全て洗浄しきれいにしました。

あとは棚板に新しいナットを仕込んで、
微調整しながら元通りに組み上げて完成です。

 

 

 

ネジがプラスやマイナスやどうだこうだと棚の役割を
考えるとそんな事はどうでも良いことなのかもしれません。
が、いやいやそんなんカッコ悪いやろーと
マイナスドライバーを
回しながら腱鞘炎を心配しつつ考えています。
ネジを集めていた昔の自分に感謝です。終

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


棚 sold
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